EU、WTOに中国を提訴 リトアニアへの差別的貿易措置で 

2022/01/28 更新: 2022/01/28

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は27日、中国がEU加盟国のリトアニアの貿易を不当に制限したとして、中国を世界貿易機関(WTO)に提訴した。

EU側は中国がリトアニア製品の通関拒否など差別的な貿易措置を取っており、WTOルール違反だと指摘した。

中国はEU加盟国の企業に対して、中国向けに輸出する製品にリトアニア製の部品を使わないよう求めている。EU域内の輸出業者にも打撃を与えている。提訴の第一歩としてWTOとの協議を開始したことを明らかにした。

米通商代表部(USTR)のアダム・ホッジ(Adam Hodge)報道官は27日、自身のツイッターを更新し、中国がリトアニアに対して行っている差別的な貿易慣行に対する深い懸念を表明した。

「米国はリトアニアやEUなどの同盟国とともに中国の経済・外交上の脅迫に反撃する」とし、WTOの協議への参加を要請すると述べた。

米通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ代表は今年初め、リトアニア外相と電話会談を行った際、米国はこれからもEUや加盟国と協力して中国の経済的脅迫に向き合うと約束した。

リトアニアでは「台湾」の名を冠した出先機関を去年11月に開設し、台湾との関係を強化している。中国がこれに反発を強めている。

(翻訳編集・李凌)

関連特集: 米国