マイク・ギャラガー(Mike Gallagher)米下院議員(共和党)は現地時間3日夜、北京冬季五輪に関わった選手、ファン、報道関係者らの人権が侵害されれば、米国は国際オリンピック委員会(IOC)に制裁を加えるための法案を提出する。FOXニュースが報じた。
この法案は、下院共和党トップのケビン・マッカーシー( Kevin McCarthy)院内総務や米下院外交委員会のマイケル・マッコール(Michael McCaul)筆頭委員ら共和党重鎮から支持を得ている。
法案は、「中国共産党が中国の人権侵害に抗議する人たちを狙って行動を起こせば、悪影響を受ける恐れがある」とIOC当局に警告している。
同議員によると、一部の選手は中国が新疆で進行中のジェノサイドに抗議するため、北京五輪の開会式をボイコットする予定だという。「しかし、IOCは選手の表現の自由を支援するのではなく、中国の深刻な人権侵害を強調しないよう思いとどまらせようとしている」とIOCの対応を批判した。
「もし、大会に参加した選手やファンが、国際的に認められた権利を行使したために代償を払わされれば、IOCはこれらの犯罪に加担していると見なされるべきだ」とギャラガー氏はFOXニュースに語った。
IOCは長年にわたり、オリンピック大会期間中の政治的抗議活動を禁止している。
北京冬季五輪の大会組織委員会は先月19日、大会参加選手らに対し、もし公然と自国の人権侵害に反対すれば、大会追放に加えて「何らかの罰」に直面する可能性があると脅している。
(翻訳編集・李凌)
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