北京冬季五輪のフィギュアスケート男子に出場した米国のビンセント・ゾウ(Vincent Zhou)選手(17)は20日、SNSインスタグラム上で、北京冬季五輪閉会式への参加を禁じられたことを明かした。
同選手は、中共ウイルス(新型コロナ)のPCR検査を「14回連続で」受けて「陰性になっている」にもかかわらず、依然として「濃厚接触者」と指定され、閉会式への参加を許されなかったと不満を示した。
「抗体を持っていて、感染力はまったくない。マスクも二重にしていたし、数時間後に一緒に移動する人たちと屋外を歩くはずだった。閉会式の行進をする人たちの中で、自分は誰かに感染させるリスクが最も低い人間だったはずだ」とインスタグラムに投稿した。主催側の決定を「理解できない」とした。
ゾウ選手は、団体戦で米国チームの銀メダル獲得に貢献した。しかし、団体戦翌日の7日にPCR検査で陽性反応が出て、個人戦の棄権を余儀なくされた。ただ、同選手は隔離措置の後、20日に開催されたフィギュアスケートのエキシビションへの参加が認められた。トップバッターとして熱演を披露し、会場を沸かせた。
また、ゾウ選手は北京側の防疫ルールに関しても疑問を呈した。
「日曜日(20日)の室内でのエキシビションに出場する際、マスクを外すように言われた。現場にいた40人もマスクなしだった。それなのに、屋外での閉会式に参加する際には二重マスクをしても、危険だと指摘される」
同選手は、PCR検査で陽性と確認された当日も、個人戦に出場できない悔しさを涙ながらに訴える動画をインスタグラムに投稿した。
ゾウ選手は、日米の有力選手である羽生結弦選手やネイサン・チェン選手らとともにメダル候補の一角とされていた。
(翻訳編集・李凌)
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