[イスタンブール 27日 ロイター] – トルコ政府は27日、ロシアによるウクライナ侵攻に対し初めて「戦争」という表現を使った。地中海と黒海をつなぐ2つの海峡はトルコが管理しており、ロシア軍艦艇の通過制限につながる可能性がある。
トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国ながらロシアとの関係も近く、戦争という言葉は使ってこなかった。しかし、大統領府のイブラヒム・カルン報道官は27日、「ウクライナ戦争が始まって4日目、トルコ政府はロシアの即時攻撃停止と停戦を呼びかけたエルドアン大統領の要請を繰り返し表明する」と語った。
大統領府通信局のファフレッティン・アルトゥン局長も「われわれはこの地域で再び戦争を目撃している」と述べた。
ウクライナ政府はロシア艦がボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して黒海に入るのを禁止するようトルコ政府に求めていたが、トルコ側は両海峡の管理を定めた条約の下、ロシア艦には帰港する権利があるとして受けれてこなかった。
トルコは1936年の条約により両海峡を管理しており、戦争中や戦争が差し迫った際に軍艦の航行を制限できる。
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