中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は3日、ロシア、ベラルーシに関連する全ての活動を保留し、再検討すると発表した。
同行の財務の健全性を守ることに最善を尽くすためと説明。欧米から制裁を受ける両国からの資金回収への影響を避けたい狙いがあるとみられる。
AIIBの決定は、中露関係を緊張させる可能性があると英フィナンシャル・タイムズ(FT)は指摘した。
ロシアメディア、シークレット・マグは「北京は米国の制裁に従う傾向がある。西側からの制裁圧力にさらされているロシアを本気で助けようとしないだろう」と報じた。
AIIBは中国の主導によって設立されたアジア向けの国際開発金融機関である。最大株主は中国銀行(持ち株29.8%)で、加盟国は105カ国。日本と米国は加盟していない。
中国の大手国有銀行で少なくとも2行が、ロシア産商品現物を購入するためのドル建て信用状(LC)の発行停止など、融資制限を行ったとブルームバーグが報じた。
(翻訳編集・李凌)
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