スリランカ、危機克服へ挙国一致内閣目指す 中銀総裁も辞任

2022/04/04 更新: 2022/04/04

[コロンボ 4日 ロイター] – 経済危機で激しい抗議デモが続くスリランカでは閣僚が相次ぎ辞任し、ラジャパクサ大統領は4日、全政党が参画する挙国一致内閣の創設を表明した。

スリランカ中央銀行のアジット・ニバード・カブラール総裁も、辞任を申し出たと明らかにした。

多額の債務を抱えたスリランカは深刻な外貨不足に陥り、燃料などの輸入代金支払いに窮する状況で停電などが発生している。政府は非常事態を宣言し、週末に夜間外出を禁止したものの、各地で抗議デモが繰り広げられた。

シンクタンクのセンター・フォー・ポリシー・アルタナティブ(CPA)のエクゼクティブ・ディレクター、Paikiasothy Saravanamuttu氏は、暫定政府が一定の信頼のおける人物を取り込んだ形で発足すれば市民や市場にある程度の信頼感が広がると指摘するものの、ラジャパクサ大統領の留任に不満の声が出ると予想。

「人々の要求はラジャパクサ大統領の退任だ」と述べた。

Reuters