河南省、法輪功学習者に監視装置を装着 弁護士「法秩序を破壊」

2022/04/10 更新: 2022/04/10

中国河南省信陽市の法輪功弾圧機関「610弁公室」は、市内に住む学習者の司徳利氏(69)に監視用の電子装置を強制的に取り付けた。国内の人権弁護士は法的根拠がなく「610弁公室が法秩序を破壊している」と当局の行動を非難した。

同市溮河区文化館の美術学芸員だった司氏は1996年に、中国の伝統気功、法輪功を始めた。中国指導部が1999年に法輪功弾圧政策を実施した以降、司氏は警察当局に複数回拘束され、地裁から3回懲役刑を言い渡された。

司氏が2018年に3回目の不当判決を受け、21年下半期に刑期を終えて自宅に戻った。その後も地元当局からの嫌がらせや脅迫は絶えなかった。

河南省警察当局はこのほど、新たな弾圧手段として、刑期を終了し出所した法輪功学習者に電子監視装置を取り付け始めた。

匿名希望の人権弁護士は、すでに刑期を終えた人に監視装置を取り付ける自体が「違法行為だ」と大紀元に語った。中国では現在、犯罪者や公判前に保釈された被告の位置情報を収集する電子装置を取り付けるケースはまだ少ないという。

「司さんは法律上すでに自由の身となった。監視装置を取り付ける法的根拠がない。当局こそが法に違反している」

(記者・駱亜、翻訳編集・張哲)

関連特集: 中国