良心の囚人を殺害し巨万の利益を生み出す中国共産党による臓器収奪。スティーブ・シャボット米下院議員はこの蛮行に対処するためバイデン政権は「より積極的に」行動する必要があると訴えた。
シャボット氏は大紀元の姉妹メディア「新唐人」のインタビューで「今日地球上で起きている最も凶悪な野蛮行為の一つ。まるでホラー映画のような話だが、違いは現実に起こっているということだ」と発言。米国は臓器収奪を罰する法案の成立や同盟国と協力し中国に圧力をかけることで阻止する必要があると述べた。
中国政府が主導する強制臓器摘出は、今や10億ドル規模とされる臓器移植産業に成長。一部の専門家は当初、「延命」や「若返り」に憧れる中国共産党高官向けに行われていた「療法」が、やがて国内外の移植希望患者向けのビジネスモデルに発展したと指摘する。
2019年にイギリスで開催された独立民衆法廷「中国民衆法廷」は、中国本土では長年にわたり移植手術を目的とした「強制的な臓器摘出が、相当な規模で行われている」と結論を下している。
「強力な法律を制定することもできる。しかし、世界は本当に立ち上がる必要がある」と、シャボット氏。強制臓器摘出の加害者に責任を負わせることを目的とした「法輪功保護法案」や「2021年強制臓器摘出停止法」の成立を訴えた。
さらに、米国は同盟国と協力して中国に圧力をかけるべきだとするいっぽう、「中国との重要な貿易関係」など目先の利益に目が眩んでいるとも指摘した。「このような行為は非人道的であるだけでなく、2022年になっても罪のない人々が強制的に臓器を摘出され殺害されている。とんでもないことだ」
先月、世界的に権威のある医学雑誌、米国移植学会誌が中国の臓器移植に関する報告書を発表した。中国の臓器移植に関する12万件以上の論文を調査し、中国の移植外科医が脳死判定に必要な検査を行わずに臓器を強制的に摘出したと結論付けている。
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