台湾を電撃訪問したペロシ米下院議長は3日夜6時頃、台湾を出発した。韓国を訪問した後、明日夜に来日する。岸田首相と会談し、日米関係や台湾情勢について意見交換するとみられている。
中国の反発に遭いながらの台湾訪問は世界中の注目を集めた。25年ぶりに台湾訪問した現職の米下院議長として、蔡英文総統と面会するなど実績を積み重ねた。
ペロシ氏は、米国の台湾に対する支持は党派を超えたものであり「台湾に対する約束を決して反故にしない」と強調。「全世界が民主主義と権威主義の間で揺れるなか、米国は台湾そして全世界の民主主義を守るために尽力する」と述べた。
中国共産党はペロシ氏の訪問を阻止すべく強硬な態度を示したが、米軍と台湾軍を前になす術はなかった。
台湾社会はペロシ氏の来訪を暖かく出迎えた。台北氏のシンボルとも言える「台北101」ビルには歓迎の文言が映し出され、松山空港では民衆が来台を祝った。
ペロシ議長は韓国を訪問した後、4日夜に日本に到着する予定。5日には官邸で岸田文雄首相との朝食会に臨み、日米関係や台湾情勢について意見交換するとみられている。
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