1月18日、神韻芸術団が川口総合文化センター・リリア メインホールでの2日目の公演を迎えた。失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団は、目下、日本巡回公演を開催中だ。この日も、ニューヨーク発の夢の舞台が劇場いっぱいに集った日本の観客に感動と希望を届けた。

大手海運会社役員「世界に文化として広めるのは良いこと」

この日、大手海運会社役員の佐々木晃さんが公演を鑑賞した。「初めて見ましたけど、非常に躍動的で楽しかった。特に男性の踊りが力強くてとても素敵でしたね。女性も綺麗でした」と語った。

神韻は色彩豊かなバックスクリーンと演舞のコンビネーションが特徴だ。「あれは面白いですね。CGがうまく効いてますね。なかなか技術がいると思います」

「オーケストラもよかったですよ。いい音をしていたと思います。二琴とヴァイオリン、そういったのも非常にマッチングしてると思う」

全編にわたるオーケストラの生演奏が演舞を引き立たせるほか、二胡奏者による独奏の演目もある。「非常に哀愁を含んだ音でよかったと思います」

失われた中国伝統文化の復興という神韻の理念に関して佐々木さんは、「地元の中国ではできないらしいですけど、それを世界に文化として広めていくというのは非常に良いことでは」と語った。

「魂に響くような感じ」歌手が強い精神性に共鳴

同日、歌手のMealayaさんが公演を鑑賞した。調和に満ちたパフォーマンスから伝わるエネルギーに「神様や天の力強さ、優雅さを感じた」という。

「踊る方、歌の方、交響楽団の方にしても、皆さんが媒体になって、そういうエネルギーを発しているのをすごく感じました。本当に素晴らしかったです。最初の方から体全身の細胞がアクティブになるような感じでしたね」

音楽を聴いてるだけで気持ちが安らかになったという。「癒されますし、優雅で、本当に天と地と人間界との繋がりをすっと心に感じるような、魂に響くような感じでしたね」

「芸術家として皆さん本当にプロ意識が素晴らしく、強い精神を持っているというのを感じました。私も日々そういうものを感じて活動しているので、そういうところで心が通じ合う」

Mealayaさんは、神韻の鑑賞を通して、大いなる存在に見守られているという安心感や、最後には全て大丈夫になるといった希望を感じたという。

「人間界ではいろいろあるけれども、やっぱり調和をもって生きるのが大事。こういう芸術に触れ、非日常的な感動を定期的に受けることによって、人間界を超越する大きな力と繋がるパワーになる」

「天に守られ大地にも守られ、そしてその気持ちの中で周りとつながって毎日を過ごしたいなとなおさら思いました」

元大手会社マネージャー「神韻が浸透すれば平和な世界に」

同日、大手印刷会社でマネージャーを務め、現在は引退されている中村裕正さんが公演を鑑賞した。幕上がった瞬間「全てが素晴らしいと思った」という。「音楽、後ろの3D背景幕の色彩、衣裳が全てマッチしていてとても美しく雄大であると感じました」

技巧の高さにも目を奪われていた。「とても素晴らしい。皆さんすごく訓練をされている。ジャンプや開脚とか、全てにおいて鍛え上げられているというのがよくわかりました」

「五千年の歴史ということで、古来の舞踊が今の中国拳法や体操に結びついているんだなと分かりました。やはり古き良き中国を伝えているということもよく感じました」

神韻は舞踊劇を通して、表現や信仰の自由のない現代中国も描いている。中村さんは「昔は自由で大らか、伸び伸びとした感じ。今はその逆ではないかという風に思いました」と語った。

古来の美徳を芸術表現として体現する神韻が、世界中で受け入れられていることに関して、「世界の皆がそういう広い心を持つところまで（神韻が）浸透したら、平和な世界が訪れるのではないかと感じた」と語った。

ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は現在、8つの同規模の芸術団を抱え世界中で巡回公演を行なっている。日本で神韻公演を観れるのは今月末まで。残る開催都市は宇都宮、東京（チケット完売）、名古屋のみ。ツアー日程は公式サイトで確認できる。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。