[ワシントン 7日 ロイター] – バイデン米大統領は7日の一般教書演説で、中国と協力する姿勢を示す一方、中国の偵察気球が米上空を飛行したことを念頭に「わが国を守る」と強調した。
「米国の国益推進や世界の恩恵につながるなら中国と協力する決意だ」と表明した。だが「先週も明確にした通り、中国がわれわれの主権を脅かせば国を守るために間違いなく行動する。われわれは実際に行動した」とも述べた。
また、国内半導体産業支援法が与野党双方の強い支持を得て昨年成立したことを強調し、一段の取り組みを約束。「米国の強化に向けた投資については弁解しない。われわれは米国の技術革新、未来を形づくる産業、中国が支配を目指す産業に投資している」と述べた。
ロシアのウクライナ侵攻も改めて非難し、米国が実施してきた支援をアピールした。
米議会は昨年2月の侵攻開始以降、ウクライナやパートナー国に対する1000億ドル以上の援助や軍事支援を承認している。
バイデン氏は「われわれは米国が最も得意とすることを共に行った。米国は主導し、北大西洋条約機構(NATO)を結束させ、世界的な連合を築いた」とし、「必要な限り」ウクライナを支援すると表明した。
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