[北京 11日 ロイター] – 中国の新首相に元上海市トップで習近平国家主席に近い李強氏(63)が11日、全国人民代表大会(全人代)での選出を経て就任した。任期満了の李克強氏の後任で、習氏に次ぐナンバー2の地位に就く。3年にわたる新型コロナウイルス規制で打撃を受けた経済の立て直しを担う。
米国が中国による重要技術へのアクセス阻止に動くなど、西側との緊張の高まりにも直面する。外国企業は政治的なリスクやコロナ禍での混乱などを踏まえ、サプライチェーンの多様化を図っている。
李強氏は中華人民共和国建国以来初めて、中央政府での経験を持たない首相となる。ただ、2004年から07年まで当時浙江省トップの共産党委員会書記だった習氏を側近として支えるなどした緊密な関係が職務遂行を後押しすると専門家らは指摘する。
李強氏の首相選出は賛成2936票、反対3票、棄権8票で決まった。
同氏は13日、全人代の閉幕後に記者会見する。
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