素肌で大地に直接触れることで、体内の電気を放電させる「アーシング」。人体は電気信号を利用して細胞や筋肉、神経、脳を働かせるため、大地との接触が人体に生化学的な効果をもたらすと考えられています。
アーシング創始者のクリントン・オバー氏の著書『アーシング:すべての人が知っておくべき重大な医学的真実!』には、科学者が発見したアーシング関連の健康効果がたくさん紹介されています。
本書によると、アーシングは抗炎症作用、痛みの緩和、睡眠の改善、血液浄化、美肌、ストレス軽減、体内時計の調整、様々な慢性疾患の改善に効果があるといいます。
また、最近のある観察研究により、アーシングに新型コロナの予防・治療効果があることが初めて示されました。
研究では、1〜3日間アーシングを行なったコロナ患者のほとんどに大幅な症状の改善が見られたほか、多くの患者が発熱や呼吸困難から回復したことが確認されました。
ほとんどの患者が合併症なく症状改善
イラクのバスラ大学医学部の研究者ハイダル・アブドゥル・ラティフ・ムサ氏は、PCR検査で陽性と判定された71名の新型コロナ患者を募集しました。
患者は1日15分から6時間、絶縁されていない地面を裸足で歩くか、アーシングアクセサリーを使って身体と地球をつなぐよう指示されました。
参加者71名のうち重症24名、中等症33名、軽症14名でした。症状は発熱、咳、呼吸困難、味覚・嗅覚障害、食欲不振、咽頭痛、胸痛、頭痛、体の痛み、疲労などでした。
軽症・中等症の患者は、いずれも1〜3日のアーシングで大きな改善が見られました。
例えば、糖尿病と中等症を持つ67歳の患者は、感染3週目に発熱、体の痛み、食欲不振、味覚と嗅覚の喪失を経験していましたが、1日2時間アーシングを行ったところ、翌日には熱が引き、食欲や味覚・嗅覚も戻ってきました。
24人の重症患者のうち22人には、アーシング後に合併症を起こすことなく症状が改善しました。3名は除外または追跡調査不能となったほか、冠動脈バイパス術の既往があった58歳の患者1名は、発症12日目にアーシングを開始後すぐに多臓器不全で死亡しました。高血圧と糖尿病を持つ68歳の患者1名は、虚血性脳卒中で死亡しました。この患者は、1日おきに15分間、計2回アーシングを行っただけでした。
重度の低酸素症患者が3日で回復
最も驚くべきは、呼吸困難、発熱、咳、低酸素血症(酸素飽和度74%)のため入院した56歳の重症患者のケースです。
彼は病院で抗ウイルス剤、ステロイド剤、抗生物質、血漿抗体などさまざまな治療を受け、1週間にわたり酸素吸入器を使用しても改善が見られなかったため、退院することにしました。
退院後も処方薬の服用と酸素吸入器の使用を継続しましたが、1週間ほどして病状は悪化し、重度の呼吸困難により話すことすらできなくなりました。その時、彼の血中酸素濃度はわずか38%しかありませんでした。CT検査によって、肺の70%以上が病変を起こしていることも分かりました。
患者はベッドから起き上がることも座ることもできませんでしたが、彼の息子がムサ氏の指示に従い、アーシングアクセサリーを1日3時間、患者に使用しました。
すると、アーシングを2回行ったところ、翌日には患者の血中酸素濃度が95%まで上昇し、酸素吸入器を使わなくても血中酸素濃度は77%を維持しました。
3日間のアーシングの後、患者は完全に回復し、翌週は疲労と脱力感を経験しただけでした。
これほど強力な治癒効果はなぜ?
『アーシング:すべての人が知っておくべき重大な医学的真実!』の著者クリントン・オバー氏は、アーシングは人間にとってあるべき自然な状態だと指摘しています。
何千年もの間、人間は活動している時も、休んでいる時も、寝ている時も、常に地球とつながっていました。
かつて人類が使用していた衣服、靴、毛布、ベッド、椅子などは、動物の毛皮や植物といった半導電性の天然素材でできていたため、人間の身体は常に地球とつながっている状態にあったのです。
しかし、ゴム底の靴が発明されて以来、現代人は地球とのつながりをますます遠ざけるようになりました。
また、合成繊維の普及により、衣服や家具が絶縁物となり、人体と地球の断絶がさらに進みました。現代人が抱えるさまざまな病気は、この断絶が原因ではないかと専門家らは推測しています。
インドの著名な自然療法家であるH.K.バフル氏は、著書『The Complete Handbook of Nature Cure(仮題:自然療法完全ハンドブック)』の中で、かつてネイティブアメリカンが行っていたアーシングについて触れています。
大地の治癒力を信じていたネイティブアメリカンは、病人を頭だけ出して土に埋め、その中に数時間浸す「泥浴」をしたそうです。この方法で様々な病気が治ると信じられていたのです。
ここ数十年、アーシングの健康効果を裏付ける科学的な証拠は増えつつあり、抗炎症作用や抗酸化作用を高め、血液の循環を良くし、生理機能を促進することが研究で明らかになっています。
専門家らは、アーシングのメカニズムに、地球表面の「自由電子」が関係しているのではないかと考えています。
人体は地球と接していると、この電子を地面から吸収し、必要な時に使える「電気の栄養素」として体内に蓄えることができるといいます。
体に炎症が起きると、この電子が動員されて体内の過剰なフリーラジカルを中和し、抗炎症作用や抗酸化作用を発揮するのです。
ムサ氏の研究によると、アーシングが血液凝固を防ぎ、血中酸素濃度を安定させ、免疫力を高める(ガンマグロブリンを増加させる)ことが他の研究から分かっているそうです。ムサ氏は、これらの効果が新型コロナの予防と治療の両面で重要な意味を持っている可能性があると指摘しました。
アーシングは、新型コロナの合併症である低酸素血症、凝固障害、炎症、免疫不全などを、副作用なく緩和することができるほか、その他のインフルエンザや変異ウイルスに対しても予防・治療効果を発揮する可能性があるとムサ氏は述べています。
ムサ氏は、新型コロナの予防や治療のために、1日40分以上のアーシングを行うことを推奨しています。
アーシングは簡単に実践できます!
アーシングは、最もシンプルな健康法と言えます。他のことをしながらできますし、お金も手間も時間もかかりません。
アーシングには以下の2つの方法があります:
1. 直接的なアーシング:砂、草、土、セメント、赤レンガなどの上を裸足で歩いたり、頭、手、足など体のあらゆる部分でそれらに触れたりすることで、アーシングを行います。湿った地面が最適です。また、植物の葉や茎を手で触ることでも、アーシングの効果が得られます。
2. 間接的なアーシング:専用のシート、マット、マットレス、枕カバーといったアーシングアクセサリーを使用します。あらゆる体勢で簡単にアーシングができるため、とても便利です。ご家庭のアース付きコンセントから地面に接続することで、これらのアクセサリーを使用できます。また、アーシングシューズを購入することもできます。
書籍『アーシング:すべての人が知っておくべき重大な医学的真実!』には、アーシングの効果は継続時間と関連している、つまり、長ければ長いほど効果があるとあります。
慢性炎症性疾患を持つ人は、さらに長時間のアーシングが必要です。著者は、健康維持のために毎日アーシングを行うことを勧めています。
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