李大師の文章は「道徳心を呼び覚ますもの」 中国人作家が感嘆

2023/05/01 更新: 2023/04/30

中国人ウェブ作家の李勉映さんは、法輪功の創始者である李洪志氏の文章「なぜ人類がいるのか」と「なぜ衆生を救い済度するのか」について、哲理に富み人を啓発するものだと讃えた。さらに、道徳観が崩壊しつつある現代社会において人々を救う力があると語った。

法輪功創始者発表「なぜ人類はいるのか」

人類史におけるマイルストーン

「李大師の二つ目の文章はよりはっきりとした内容になっています。創世主の数多くの分身が人間社会に生まれ変わり、道徳心を根付かせ、同時に道徳水準を維持してきました。道徳心の根源について述べたこの部分は非常に重要だと感じました。つまり、道徳と神の関係について論じているのです」。

「加えて李大師は、数億年という長い時間のなかで、多くの人々が創世主と親縁関係を持つようになった、と語りました。その意味は並々ならぬもので、深く考えさせられました。李大師は全く新しい視点、非常に重要な視点を与えてくれました。これは人類の自己認識の歴史におけるマイルストーンだと思います」。

李勉映さんによれば、信仰と理性は互いに対立し合うものとして考えられてきたが、李大師の文章は従来の見解を超越するものだったという。

「李大師の文章を読むことで、理性の角度から信仰を認識し、同時に信仰の視点から理性を理解できるようになりました。対立構造ではなくなったのです。これは重要なマイルストーンだと思います。宗教的・神学的な意義だけではなく、哲学的意義のある文章だと感じました」。

道徳水準を維持する

「なぜ神は人類を救い済度するのでしょうか。私の理解ですが、それは李大師が冒頭で述べたように、神が人間を創造し、人間を愛しているからだと思います。神は人間に肉体という殻を与え、同時に精神として魂を与えました」。

李勉映氏は、人間が理性でもってこの世界を理解する際に、自らは賢くなったと思い込みがちだが、実際には目で見たものに惑わされているのだと述べた。

「理性を使って世界を認識するという方法では、街ゆく人々のような具体的な生命体そのものしか認知できません。その生命の全てを見ることはできず、その生命が受け継いできた血筋を見ることはできません。そして、李大師が説いたような血縁関係の中で受け継がれてきた神の性質を見ることができないのです」。

「生命の主体は一個人なのでしょうか。それは違うと思います。生命は脈々とつながっており、親の世代から受け継いだ命は、今度は子どもの世代へと伝えていかなければなりません。しかし理性的な認識では、この空間に存在する人間そのものを主体として考えます。これこそ理性の最大の欠点であり、人類を誤った方向、壊滅へと導いてしまうのです」。

「道徳は創世主が人類に与えたものであり、創世主は道徳水準を維持するのだと李洪志大師は述べました。自ら人間として転生し、分身としてこの世に生まれることで道徳を維持するのです」。

道徳心を呼び覚ます

李勉映さんは、1949年以降の中国では唯物主義が蔓延り、文化大革命や社会経済の衰退、中国共産党による金権主義の影響で、道徳が完全に崩壊したと指摘した。そのような時代に李洪志氏が法輪功を伝え出したことは、人々にとって救いになったと語った。

「李大師が現れたことは、すなわち創世主による人類の救済が行われているのだと思います。救う対象は中国人だけではありません。法輪功は中国で伝え出されると瞬く間に人気を博しました。なぜでしょうか。道徳が崩壊し、人々が希望を失っていたからです」。

李勉映さんは、中国共産党による残酷極まりない弾圧に直面してもなお信仰を堅持する法輪功学習者を見て、道徳心は先天的なものであり、脈々と受け継がれるものだと感じたという。そして、信仰を堅持し自らを高めることで道徳を高めることができるとし、そのような人々を真っ先に救うことこそ神の意志だと考えている。

李勉映さんは、創世主は自ら分身してこの世に生まれ変わり、人間の生命の根底に存在する道徳心を呼び覚まそうとしていることに感嘆し、「創世主が我々を救おうとしているのです。大師がこの世に現れ、人類に希望と道徳の重要性を伝えています。その意義は計り知れません」と語った。

林岑心
駱亜
中国語大紀元の記者、編集者。