[香港 14日 ロイター] – 香港の2019年の反政府デモでテーマ曲として歌われた「香港に栄光あれ」の各種アレンジ版がアップルのiTunes(アイチューンズ)ストアや配信大手スポティファイ、写真・動画共有アプリのインスタグラムのリール動画などで聴けなくなったことが、ロイターの調べで14日分かった。
香港政府は同曲の全面禁止令を出すように裁判所に請求した。
スポティファイは販売元がサービス上から曲を削除したと述べた。
曲を制作したDGXミュージックは交流サイト(SNS)フェイスブックの投稿で、音楽配信プラットフォームとは無関係の「技術的問題」に対応していると説明した。
同曲は20年に香港国家安全維持法が施行されたことを受け、香港の学校で禁止となっていた。
香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は13日の定例記者会見で曲が国益にそぐわないと述べ、香港政府が「積極的かつ予防的」に国家安全保障を守る必要があると強調した。
ロイターが閲覧した裁判所文書によると、政府は曲の演奏や拡散を禁止するよう求めており、メロディーと歌詞、アレンジ版も対象に指定するよう要請。関連する32件のユーチューブ動画も列挙した。高等法院(高裁)が7月21日に審理を行う見通し。
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