[ムンバイ 28日 ロイター] – インド準備銀行(中央銀行)は28日公表の金融安定報告書で、同国銀行部門の不良債権比率が、マクロ経済状況が悪化しないという前提で、3月に記録した10年ぶり高水準の3.9%から2024年3月には3.6%まで改善する可能性があるとの見方を示した。
報告書は2年に1度公表し、金融部門の全ての規制当局からの報告が含まれている。
それによると、信用リスクに関するストレステスト(健全性審査)で、マクロ環境に起因する厳しいストレスにさらされても全ての銀行が最低限必要な自己資本を維持するとの結果が示された。
しかし、マクロ経済状況が悪化した場合、銀行の不良債権(NPA)比率は中程度と厳しいストレスシナリオの下でそれぞれ4.1%と5.1%まで上昇する可能性があるとした。
景気悪化シナリオの下で国営銀行の総不良債権比率は3月時点の5.2%から24年3月には6.1%に、民間部門の銀行は2.2%から3.8%に上昇する可能性があるとした。
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