最近、中国共産党(中共)当局は日本の福島原発の処理水放出を強烈に非難している。
中共外交部副部長・孫衛東氏は22日、日本の垂秀夫駐中国大使を呼び出し、福島の「核汚染水」の海への排出について、「厳正な抗議」を行った。さらに、中国税関は日本の水産物の輸入を全面的に一時停止すると発表した。
垂大使は、4つの点から中国の抗議に毅然と反論した。
1、日本が海に放出しているのは「核汚染水」ではなく、「ALPS処理水」である。中国側に表現の変更を求めた。
2、日本は国際原子力機関(IAEA)の非常に厳格な評価を受けてきた。また、中国を含む国際社会に対して、非常に透明な方法で誠実かつ真剣な説明を行ってきた。
3、中国が科学的根拠に基づかない主張を行っていることは残念だと述べ、放出開始後も、「意思疎通を続けていく用意がある」と表明した。
4、中国の日本産水産物などに対する事実上の輸入規制に対して、「科学的根拠に基づかない措置は受け入れられない」と述べた。また諸外国が日本産食品の輸入規制を撤廃する中、「中国のみが流れに逆行している」と指摘した。
駐中国大使の強硬な態度は、日本の中共に対しますます妥協しない外交姿勢を浮き彫りにしている。
今年、日本は米国や韓国との政治・軍事協力を一層強化し、中共の台湾海峡やアジア太平洋地域における挑戦に共同で対応している。そして、日本は中共を環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)に認めていない。
8月18日、キャンプ・デービッドで行われた日米韓 3か国首脳会談で、台湾問題などに言及があったとして、中共は強く反発した。
垂大使の反論を、中共当局は中国人に見せる勇気がない。それを見たら、国民は誰が嘘をついているのかが分かるので、中国共産党に再び馬鹿にされることはないだろう。
では、排出される処理水がIAEAの基準を満たしていることを知っているのに、なぜ中共当局は「汚染水」を煽っているのだろうか。
中共は日本に対する強硬な姿勢を示すことで、日本への不満を表し、日本政府に警告や脅しを行っている。そしてもう一方で、国内の人々の関心を逸らす可能性も非常に高いと考えられている。
現在、中国国内は経済が低迷し、失業率が新たな高水準を記録し、人民元の価値が急落しており、災害も頻繁に発生している。結果、国民の不満が高まり、中共は政治、経済など多方面の挑戦に直面している。
情勢を変えることができない当局は、様々な騒動を起こし、国民の怒りをいわゆる外部の「敵」に向けさせようとしている。
民族主義を利用して日本製品をボイコットするシーンは、数年ごとに繰り返し演じられているようである。しかしながら、ますます多くの国民が中共の欺瞞から覚醒している中、果たしてあとどれだけの人々が中共の策略に乗るだろうか。
IAEAのウェブサイトを確認した後、中共がまた嘘をついていることを理解した冷静なネットユーザーもたくさん現れている。
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