湖南省長沙市でこのほど、小学校の教師が女子生徒(8歳)めがけて三角定規を投げ、額に重傷を負わせる事件が起きた。
加害教師は現地公安によって逮捕された。負傷した生徒は一命をとりとめたが、学校側は事件の調査に「非協力的」だという。被害生徒の家族は「学校側の役人が手術室前で証拠の物品を奪い去った。しかも学校は、監視カメラ映像の提供を拒否している」と主張し、抗議している。
今月7日、事件が起きた「長沙市博才梅溪湖小学校」の門前で負傷した生徒の家族らが「学校の王潤書記(党支部トップ)が手術室前で証拠物品を強奪した」「教師の宋雨明が生徒に重傷を負わせた」などと書かれた横断幕を掲げて抗議をした。
中国メディアによると、今月6日、教師の宋雨明は教室の入り口で、「劉」という女子生徒をめがけて三角定規を投げつけた。教師が投げた三角定規は、ダーツの矢のように生徒の額に突き刺さった。
負傷した生徒の家族によると、学校側から連絡があったのは「事件後、2時間以上経ってからだ」という。しかも学校側は、とにかく急いで傷口を縫うよう医者に要求していたという。保護者はこれを不服とし、傷口を縫合する前に、どのようにこの傷害事件が起きたのかもふくめて、医師に十分な検査と検証をするよう求めた。
検査の結果、三角定規の破片が砕けた骨と混ざり合っていたことが判明。しかも「脳漿(のうしょう)まで出ていた」という。その後、5時間に及ぶ手術を行い、異物と砕けた骨が取り除かれ、頭蓋骨の破損した箇所にはスチールの板などが当てられたという。
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