[ソウル 27日 ロイター] – 韓国のソウル中央地裁は27日未明、最大野党「共に民主党」の李在明代表に対する収賄・背任容疑での逮捕状請求を棄却した。
李氏は元大統領候補。政治生命が断たれる事態を回避した。
検察は逮捕状を請求していたが、地裁は検察が主張する証拠隠滅の恐れを立証する根拠が不十分と判断した。
李氏は地裁の判断を歓迎。「司法が人権の最後の砦であることを明確に証明してくれたことに深く感謝する」と述べた。
李氏に対する刑事訴追が取り下げられたわけではなく、韓東勲法相は、逮捕状請求の審査は手続きの一環であり、手続きは終わっていないと発言。地裁の判断は李氏が無罪であることを意味しないと述べた。
李氏は検察に政治的な動機があるとして、不正行為を否定。24日間ハンガーストライキを行っていた。
李氏は京畿道知事時代に北朝鮮への800万ドルの不正送金を企業に依頼した疑いや、京畿道城南市長時代に都市開発公社に200億ウォン(1500万ドル)の損失を与えた背任の容疑が持たれている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。