【分析】習近平氏が国防部長解任に激怒した理由

2023/10/27 更新: 2023/10/27

10月24日、中国共産党(中共)は李尚福氏の国防部長や他の要職を相次いで解任すると発表した。

これにより、李尚福氏に何らかの問題があることが明らかとなった。習近平国家主席は彼の行動に不満を抱き、激怒しているとの分析がある。

中共は24日、初めて李尚福氏の国防部長及び国務委員の解任を公表した。続いて、人民大会の情報を引用し、彼の国家軍事委員会の職も失ったと伝えた。 

以前、大紀元からの情報によれば、李尚福氏が逮捕後、8名の高官を告発した。中国共産党軍(中共軍)内では恐れと不安が広がっており、前国防部長の魏鳳和氏も行方不明である。多くの情報源によると、ロケット軍の多くの高官も調査の対象となっている。

中共トップの事情をよく知る豪州在住の学者、袁紅冰氏は、ロケット軍の問題が中共軍の危機の根本原因であると以前指摘していた。

袁氏によると、ロケット軍の一部の高官は台湾海峡での行動に消極的で、一方、表面上では習近平氏の方針を支持しているようだ。そして、李尚福氏も米国や台湾問題で表面上は強硬な立場を取りながら、実はロケット軍の主張に賛同していた。これが明らかになったから、習氏は怒るのだろう。

評論家の李林一氏は、李尚福氏は腐敗が疑われているとしており、実際、最近の情報によれば、李氏は2017年以降の軍事用品の取引の腐敗に関与している可能性が高い。そのため、李氏は習氏にとって、政治的および経済的なリスクとなっている。

また李林一氏は、習近平氏が李尚福氏の失墜に不快感を抱く主な理由として、李氏が習氏によって直接昇進させられた人物であることを挙げる。

さらに李氏は、習氏が2012年に権力を握って以来、軍内で腐敗を取り締まり、軍のトップに対して忠誠を求めていたにも関わらず、その軍の高官たちが習氏の要望を軽視し続けていることが、彼の最大の不満点であると分析している。

夏松
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