中国共産党(中共)はバイデン大統領による李克強氏への哀悼を許さず、代わりに、習近平氏に挨拶したとすり替えて嘘の報道を行った。
数日前、米国のバイデン大統領がホワイトハウスで中共外相王毅氏と会談した際、李克強前首相の死去に哀悼の意を表したが、中共外交部が発表した声明では、この件にはまったく触れず、代わりにバイデン大統領の習近平氏への挨拶に関する声明に変更されていた。
10月26日、中国の王毅外相が3日間の日程で訪米した。10月27日、バイデン氏がホワイトハウスで王毅氏と会談。会談後、米中はそれぞれ声明を発表した。
27日、米ホワイトハウスが発表した声明によると、バイデン大統領は王毅氏と会談した際、米中が意思疎通のチャンネルを維持する必要性を強調したという。同時に、バイデン大統領は李克強前首相の死去に哀悼の意を表した。
しかし、28日に中共外交部のウェブサイトで発表された声明では、李克強氏の死去に対するバイデン氏の哀悼の意はまったく触れられておらず、「バイデン氏が習近平国家主席に挨拶を送る」と変更されていた。
10月27日、中共の李克強前首相(68歳)が亡くなった。当局によると、李克強氏はここ数日は「上海で休養」していたが、10月26日に突然の心臓発作で、10月27日午前0時10分に上海で息を引き取ったという。
李克強氏の急死のニュースは世界に衝撃を与えた。中共当局は、人々が李克強氏を悼んで集まり、六・四事件の再来につながることを恐れた。当局は中国国内での公的活動を1週間禁止し、大学には社会活動の中止と路上での集会を許可しないよう命じたと噂されており、中国のSNSでも李克強関連の議論に制限を課していると言う。
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