日用雑貨を中心とする約5万店が入居する世界最大の雑貨卸売市場として知られ、「100円ショップのふるさと」とも呼ばれていた中国・浙江省の義烏(ぎう)市は今、どうなっているのか。
今月9日、現地を訪ねた中国のブロガーは、かつて盛況を誇った義烏が一転し、閑古鳥が鳴く街になってしまったことを嘆くしかなかった。
同ブロガーが撮影した写真のなかには、人っ子1人歩いていない義烏の、荒涼たる光景があった。
コロナ禍の以前には、1日に約数十万人のバイヤーが国内および世界中から訪れ、行き交う人の流れが絶えなかったこの巨大な問屋街は、今や完全な「シャッター街」と化している。
義烏の地元民と話してみたところ、「ここに来る外国人は、以前の3分の1もいない。店舗の賃料も、以前の20~30万元(約415万~623万円)から、今では3~7万元(約62万~約145万円)にまで下がっている」という。
つまり、賃料を下げても店舗の借り手がつかないほど、義烏は街全体が「凍りついて」しまったのだ。凍りついた街に、雪解けの春が来るか否か。今は、まったく分からない。
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