人の尊厳と自由、平等を掲げる世界人権宣言から75周年を迎えた。しかし、21世紀のいまもなお、人類史における広範な人権侵害はやまない。なかでも、医療虐殺と信条への弾圧を組み合わせた、中国共産党による法輪功迫害は24年も続いている。
医師による倫理団体「強制臓器摘出に反対する医師の会(DAFOH)」は12日、中国共産党による臓器収奪問題に改めて警鐘を鳴らす円卓会議を開催。医学博士や人権弁護士らは、臓器の強制摘出は「人の尊厳を本質的に毀損する蛮行」と強い言葉で批判した。
次は、アリゾナ大学医学部の生命倫理学および医学人文学科の学科長兼教授のデビッド・ベータ博士による冒頭あいさつ全文。
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75年前、第二次世界大戦の惨劇の後、世界中の国々が団結と先見の明をもって集まり、世界人権宣言という画期的な文書を作成した。それは以来、人間が尊厳、自由、平等という理想を単なる理想ではなく、すべての人にとっての現実とするための道しるべとして機能してきた。そして、この歴史的な節目を祝う今、私たちは、これら高尚な原則の実現における課題と不足についても、冷静に反省しなければならない。特に、それらが最も脅かされている分野においてだ。
そこで、今日の焦点は中華人民共和国にある。古代の知恵と豊かな文化遺産を持つ国だが、残念ながら、世界人権宣言に刻まれた価値観とは対照的な行動をとる政権によってその名誉は覆い隠された。中国共産党による法輪功修煉者への容赦ない残酷な迫害、拷問や強制臓器摘出を含む行為は、人権と尊厳の本質に対する深刻な侮辱である。これらの行為は、世界人権宣言の精神だけでなく、その基盤をも揺るがし、私たちに世界的な人権擁護の対応を考え直すよう挑戦している。
円卓会議では、医療および人権分野から多様な声を集める。目標は、これらの人権侵害の複雑さを深く掘り下げ、その意味を理解し、前進する道を築くことだ。政治家、国際機関、医療専門家、市民社会によって取られるべき必要な行動を探求し、世界人権宣言の原則を強化する。
議論は、単なるアイデアの交換以上のものだ。行動を呼びかけるものであり、私たちが集まって変化を訴え、権利が踏みにじられている人々と連帯する機会である。この対話に参加する際には、(法輪功の信条である)真実、善良、寛容という核心的な原則からインスピレーションを得てほしい。これらの原則は、世界人権宣言と共鳴するだけでなく、現在の人権危機に対処する上で重要だ。
世界人権宣言は単なる歴史的文書ではなく、この地球上のすべての人の生活を形作る、生きた教示であり、世界に貢献する力を持っている。最後に一つ、考えてほしいことがある。人は何であれ人であり、すべての人は真実、善良、寛容の原則に値する。
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