満員御礼の神韻埼玉公演「アクロバットだけじゃない、芸術性感じる」など称賛続く

2024/01/08 更新: 2024/01/11

7日、日本で巡回公演中の神韻芸術団が、埼玉県の大宮ソニックシティでの公演2日目を迎えた。この日、チケットは入手困難となるほどの売れ行きで、主催者は追加席を開放。開場前の劇場には長蛇の列ができた。

ニューヨーク発、古典舞踊と音楽を通して中国伝統文化の復興を目指す神韻。米国や欧州各国でセンセーションを起こしている夢の舞台を目撃した日本の観客らが、感動を語った。

「本当の意味での文化を感じた」一流料理人が称賛

2024年1月7日、和食料理人で飲食店経営者の栗原正生さんが、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第二回公演を鑑賞した。(張穎/大紀元)

「パフォーマンスも音楽も素晴らしかったよね。アクロバットだけじゃなくて、芸術的な要素が感じられる」

そう語ったのは、和食料理人で飲食店経営者の栗原正生さんだ。栗原さんは、銀座料亭で修業したのち、外務省在オランダ大使公邸料理長を務め、各国の皇族、国家元首クラスの要人等の料理を饗応した経験を持つ。また、国内外に日本料理店を構え、和食のだし文化を埼玉から世界に発信している敏腕経営者でもある。

「日本に帰ってきちゃうから見れなかったんですよ。そしたら、日本でもやってるって聞いて、初めて見ました。僕は音楽が好きなので、中国の楽器を使ったオーケストラがとても良かったです。二胡の独奏も良かった」

中国古来の美徳を表現する神韻の舞踊劇では、天を敬い、善を行い、忠義を尽くすといった道徳的なテーマが描かれる。「宗教性を強く感じました。逆に言うと、私たちがそれだけ無宗教になってきてるっていうことですね」と栗原さんは語った。

「日本でも、昔から普通にあったものが薄れて来ているのでしょうね。小さい頃、祖父母から『物を粗末にしちゃいけない』『罰が当たる』と教わったけど、そういうのがなくなってしまった。今日の公演で『無宗教は良くないよ』というメッセージがあったけど、逆に『祖父母の頃だったら普通の教えが、日本では変わってしまったんだな』と感じました」

「やっぱりそういうものが大事に引き継がれてるんだなと感じました」と、中国伝統文化の復興に取り組む神韻の取り組みを讃えた。

「日本だと宗教色が強いと皆さん警戒するんですが、文化と宗教は食べ物と一緒で、生活の一部なので、本来は切り離して考えるべきじゃないと思うんです。それが表現されてるという意味で、(神韻に)本当の意味での文化を感じましたね」

教育者「気高い心で続いた伝統に感動」

2024年1月7日、公立学校で教頭を務める関口さんとご夫人が、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第二回公演を鑑賞した。(張穎/大紀元)

「今回、中国の長い伝統が今まで気高い心でずっと保たれ続けてきたことに初めて触れて、すごく感動しました。これからも絶対続けていってほしいと思います」

この日、公立学校で教頭を務める関口さんがご夫妻で公演を鑑賞した。「とても美しくて、全身から溢れるオーラに非常に感動しました。すごい鍛錬が必要な踊りなんでしょうね。とても良いものを見せてもらいました」とご夫人も感激を口にした。

神韻では、オーケストラがオリジナル楽曲を生演奏し、舞踊を引き立てる。関口さんは、「音楽の生演奏も素晴らしかったですね。少人数でとても厚みのある演奏をされているので、個々のアーティストの素晴らしい芸術性を感じました」と語った。「ソプラノ歌手も素晴らしかったですね。すぐ近くで歌ってるぐらい、胸に刺さってくるぐらいの素晴らしい歌声でした」

ソプラノ歌曲の詞にも感銘を受けたという。「神に対する考え方というのが、ずっと古来五千年も前から中国で続いてきたということ、そして今でも続いているということがとても勉強になりました」

「やはり善悪というのを大事にしたいし、私たちには忍がちょっと欠けていると思うので、忍を大事にしていきたいなと思います」と、我が身を振り返る好機も得ていた。

「いつか中国で公演ができるといいですね。本当にそう思います」



ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は失われた中国伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で毎年一新した演目を披露している。現在、8つの同規模の芸術団を抱え世界中で巡回公演を行なっている。神韻2024日本公演は、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。

公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。

大紀元報道記者。東京を拠点に活動。