日本政府観光局が1月17日に公開したデータによると、2023年12月の訪⽇外客数は、273万4000 人と2019年12月同期比 108.2%だった。コロナ禍後で単月過去最多となるとともに、12 月として過去最高を記録した。
また、2023年の訪日外国人旅行消費額は5兆2923億円(2019年比+9.9%)で過去最高を更新。10-12月期も1兆6688億円(2019年同期比+37.6%)で過去最高を更新した。円安で他国と比べて相対的に日本旅行のお得感が出ていることが背景にあると考えられる。
2023年の年間訪⽇外客数は、2506万6100 人だった。4月に水際措置撤廃以降、訪⽇外客数は右肩上がりで急回復を遂げた。主要23カ国・地域のうち、韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、中東地域の12 市場において、 12月として過去最高を記録したほか、香港、シンガポール、インドネシア、豪州では単月過去最高を更新した。韓国、台湾、米国などで訪⽇外客数が増加したことが、押し上げ要因となった。
韓国は、燃油サーチャージの下落、日本各地への地方路線の増便・復便等の影響もあり、訪日外客数は 78万2700 人で、2019年の3倍以上となった。
台湾は、旅行代金の高騰、1 月の総統選挙や旧正月に向けた旅行控えがあるものの、日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便・復便等の影響もあり、訪日外客数は 39万9500 人(対 2019 年同月比 114.7%)だった。
一方で中国客の回復が鈍い。12月の訪日中国観光客は 31万2400 人で、2019年12月同月比 −56.0%だった。中共(中国共産党)政府は日本への団体旅行を8月に再開したが、効果は限定的に見える。不動産市場の落ち込みと中国経済減速の影響で、中国人の海外旅行は回復が鈍いと見られる。
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