24日午後3時半(現地時間)ごろ、江西省新余市の雑居ビルで火災が発生。少なくとも39人が死亡したと中国国営メディアが伝えた。詳しい出火原因については現在調査中という。
中国メディアによると、出火した地点は地下1階で、このビルには学習塾やネットカフェなどが入っていた。
火災が起きた建物の付近で商売をする、ある市民によると「火災が起きた時、建物は地下で内装工事中だった」という。
ネット上には、黒煙が激しく立ちこめる建物の様子や、その建物から人々が(マットの上に)飛び降りて避難する場面を捉えた映像が投稿されている。
(火災現場の様子。激しい火と煙に追われ、危険を冒して建物から飛び降りる人もいる)
中国メディア「南方都市報」によると、先月にも同じく市内で火災が起きたばかりだという。
昨年12月21日の夕方、新余市にあるショッピングモール内の店舗から出火し、鎮火まで約1時間ほどを要した。この火災で2人が死亡したと公表されている。
この火災の後、同市では「火災の危険性の有無」をしらみつぶしに調べる行動を展開した。昨年12月31日時点で、市内の15戸に火災の危険があることが判明している。
しかし、その「しらみつぶし調査」が終了してから1か月も経たないうちに、市内で再び火災が発生した。そのため「本当に十分に調べたのか?」と当局の調査について疑う声が高まっている。
今年に入り、中国の各地では、多数の死者を出す大規模火災が相次いでいる。
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