[ロンドン 1日 ロイター] – 世界各地の米外交官らが原因不明の体調不良に見舞われている「ハバナ症候群」について、ロシアに特化した調査報道サイト「インサイダー」は、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が使っていた「エネルギー兵器」に関連している可能性があると報じた。
米情報機関は昨年の報告書で、ハバナ症候群に外国の敵対勢力が関与している可能性は極めて低いとの見解を示していた。
しかし、ラトビアを拠点とするインサイダーは、GRU傘下の「29155」と呼ばれる部隊が、米政府職員がハバナ症候群を発症した場所に配置されていたと指摘。
また、同部隊の幹部が「非致死的音響兵器」の開発に関する任務遂行で表彰や昇進を受けていたという。インサイダーは米報道番組「60ミニッツ」と独誌シュピーゲルと協力して、1年間調査を実施した。
同症候群はキューバの首都ハバナにある米大使館員によって2016年に初めて報告されたが、報道によると、最初の発症事例はこれより早かった可能性があるという。
この2年前にドイツのフランクフルトで、米領事館職員が強いエネルギービームのようなもので攻撃されて意識を失った可能性が高いとした。
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