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中国海警、放水砲でフィリピンの船を攻撃

2024/05/02 更新: 2024/05/11

米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共(中国共産党)の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。

映像では、中共の海警船2隻が、フィリピンの船舶に対して両側から挟み、同時に放水砲で攻撃し、巨大な水柱で攻撃している様子が捉えられている。 

フィリピン沿岸警備隊は、4月30日、スカボロー礁近辺の海域で、フィリピンの船舶2隻が、中国の海警船4隻と海上民兵船6隻から危険な干渉を受けたと報告した。 

その中の1隻は中共の放水砲攻撃を受け、船体の手すりや屋根に複数の損傷を受けた。 

外国メディアの記者コーデリア・リンチ:

「現場には破損した屋根が散見されます。これは中共海警の放水砲によるもので、ここから直接放水が発射されたのが確認できます」 

別のフィリピン船が、中共の海警船と民兵による船に、3度衝突されたものの、幸いにもけが人は出なかった。

同時に、中共は島の入り口に380メートルの浮遊式のバリアを再び設置し、そのエリアの支配を図っている。

フィリピン政府は、その日の声明で、国際法に違反する中共の不法で無責任な行動を、厳しく糾弾した。

このフィリピン船への中共の干渉は、米国とフィリピンが史上最大の共同軍事演習「バリカタン(肩を並べる)」を実施している最中に発生した。 

最近、米国とフィリピンの海軍は、南シナ海のパラワン島西部の紛争地帯で、初めて実弾を使用した共同演習を行っていた。 

その演習中、中国人民解放軍の海軍が、米国とフィリピンの軍事演習を監視していたと報じられている。また、中共のスパイ船が発見され、実際に演習に参加していた米国海軍の艦船から、わずか2海里(3.704キロ)の距離に接近していたことが、明らかになった。