中国 車主は電撃傷で入院 中国産BYD「EV車」

「買って1か月のEV新車なのに漏電」中国BYD

2024/05/16 更新: 2024/05/16

 

中国が国を挙げて支援する同国自動車メーカー大手のBYD(比亜迪)のEV車が、またもや安全性に関わる事故を起こしていたことがわかった。

BYDの「EV車」に関しては、ショールーム展示中や運送中に起きた「自然発火」など、安全性に関わる事故が頻発しており、中国製EVの「安全性」というより「危険性」に関する懸念がまたもや話題になった。

今月13日、江西省新余市に住む鄧さん(女性)は、「買って1か月のBYDのEV車(新車)が運転中に漏電した。運転していた父親が電撃傷を負い、そのせいで脳幹出血も引き起こして今も病院にいる」とSNS通じて訴えた。

鄧さんの事例は「紅星新聞」「北京商報」など複数の中国メディアも取り上げている。

「被害者が車を購入した時の写真と電撃傷を負って入院する写真」を載せた抗議プラカードを掲げる女性

鄧さんはその時の車内の監視カメラ映像のほか、「脳幹出血、電撃傷」などと記された病院の診断書も公開している。

映像は、運転手の男性が突然体に異常を感じた後、助手席にいる乗客に向かって「(車が)漏電している」と告げた後、車を止めて降り、「助けて!私の車は漏電している」と周りに向かって叫んでいる様子を捉えていた。

救急車が現場に到着した時、女性の父親は口から白い泡を吹いていた、また背中に火傷を負った部分は全部水ぶくれだらけだったという。

この件に対し、BYDの責任者は、「漏電テストを行ったが異常はなかった」としており、所有者の発病と車両は関係ないと主張している。

BYD側と何度も交渉をしたが結果がでないとして、鄧さんはこの件をSNSを通じて公開し、世論に助けを求めるに至った。

(2024年5月13日、江西省新余市。鄧さんによるSNS投稿動画、車内の監視カメラ映像、病院の診断書、鄧さんの父親の入院画像など)

 

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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