今月16日、中国福建省福州市にある自動車メーカー大手のBYD(比亜迪・ビーヤーディ)の販売店で火災が発生し、店は全焼し、店内および店周辺に展示していたEV車も燃えた。
火災発生時、まだ睡眠中だった現場付近の住民は「突然の爆発音で目が覚めた」と証言している。
(火災当時の様子、中国福建省福州市にある自動車メーカー大手のBYD(比亜迪)の販売店)
近年、BYDの販売店での火災が相次いでいる。昨年12月では1か月足らずの間にBYD販売店4店が燃えていた。
他には、2021年10月、海南省のBYD販売店で火災。
2022年4月、広東省韶関市のBYD販売店で火災。
2022年5月、河北省衡水市のBYD販売店のアフターサービス部門で火災。
2022年7月9日、広西省南寧市興寧区のBYD販売店で火災。
2022年11月18日、広東省恵州大亜湾西区のBYD工場で火災。
2022年12月8日、河南省鄭州市のBYD販売店で火災。
2023年6月1日、BYDの工場「龐関生産基地」で火災。
2023年12年5月、広東省江門市のBYD販売店で火災。
2023年12年13月、遼寧省瀋陽市のBYD販売店で火災。
2023年12月18日、四川省成都市のBYD販売店で火災。
2023年12年30日、山東省浜州市のBYD販売店で火災。
販売店での火災のほか、運送中のBYD車による「自然発火」も多発している。
今月1日にも、広東省恵州市の高速道路上で車両運搬車で運ばれていた中国産BYDのEV車が発火し、運搬車上の他の新車に引火する事故が起きた。
先月も、河北省でもBYD車の発火火災という同様の事故が起きている。
相次ぐBYD販売店での火災や運搬中、運転中の「自然発火」事件をめぐり、ネット上では中国製EVの「危険性」に関する懸念が話題になっている。
「一度や二度の火災は偶然と言える。三度や四度でも不運と言えなくもない。しかし、2年の間に十何回となると、これはどう説明するのか」
しかし中国では政府が普及を進めていることもあり、事故が起きても隠蔽されて報道されないケースが多い。それらは原因究明されていない事例がほとんどで、時折海外のSNSなどに炎上の様子を映した事故動画が流出しているが、その実態は不透明なままである。
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