中国が国を挙げて支援する自動車メーカー大手のBYD(比亜迪)のEVの安全性に関わる問題がこれまでになく明らかになっている。
ショールーム展示中や運送中に起きた「自然発火」など、安全性に関わる事故が頻発するなか、BYD車内で漏電している様子を捉えた動画がネットに拡散された。
動画の中では、運転席に座る男性が自分の足をゆっくりと車体に近づけると、小さな破裂音を伴う火花が絶えず発生している。
男性はさらに「ペン型検電器」を使ってテストしたところ、シートベルトのバックルやシフトレバーなど車内のあちこちで漏電していることが判明した。
関連動画を見たネットユーザーのなかには、「これは自殺式」「こんな車運転できるかよ」とあまりに不安だらけのBYD車の「安全性」に衝撃を受けている者も少なくない。
電撃傷を負い、脳幹出血も引き起こした運転手
今月も「BYDのEV(新車)による運転中の漏電」について複数の中国メディアが取り上げたばかりだ。
「漏電により父親は電撃傷を負い、そのせいで脳幹出血も引き起こした」と江西省新余市に住む鄧さん(女性)はSNSを通じて訴えた。
しかしBYD側は「漏電テストを行ったが異常はなかった。所有者の発病と車両は関係ない」と主張。BYD側と何度も交渉をしたが結果が出ないため、被害者家族はやむなく販売店前で横断幕を広げて抗議をした。
中国内で国産電気自動車ブランドは中共当局によって手厚く保護されているため、例え事故が起きてももみ消され、遺族は抑圧されることが多い。
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