東南アジア・南アジア 国際法を守らない中共

南シナ海、中国とフィリピンの衝突激化、アメリカが中国の挑発行為を強く非難

2024/06/18 更新: 2024/06/19

 

6月17日、南シナ海での緊張が高まる中、アユンギン礁(英語名 セカンド・トーマス礁)近海で中国の海警船とフィリピンの補給船が衝突した。この事件により、地域の安全保障に対する脅威が再び明らかになった。アメリカ国務省は、中国の挑発的な行動を痛烈に批判し、この行動が地域の平和と安定に対する重大な脅威であると指摘している。

この衝突を受け、両国の政府は相互に非難の声を強めている。特にアメリカ国務省は、中国共産党によるこの挑発的な行動を痛烈に批判し、その行為が地域の安定を脅かすものであると強く指摘している。

中国船のこの行動は、アユンギン礁を巡る領有権争いの中で再び注目される事態となった。フィリピン政府は、自国の領土と主権を守るために必要な軍事行動を取ると宣言しており、この地域の安全保障環境に対する新たな挑戦となっている。

アメリカ国務省は声明で、中国共産党がフィリピンの揚陸艦、シエラ・マドレ号(BRP Sierra Madre)に配備されている兵士たちへの人道支援物資の運搬を意図的に妨害したと非難した。さらに、南シナ海でのフィリピン軍や船舶、航空機に対する武装攻撃が発生した場合、米国とフィリピンの共同防衛条約が適用されることを改めて確認した。

また、同国務省は、中国船がフィリピン船に放水砲を使用し、意図的に衝突を引き起こし、損傷したフィリピン船の曳航を妨害したと指摘した。これらの行動は、地域の平和と安定に対する脅威であり、無責任かつ危険な挑発行為として非難されているとした。

「このエスカレーションは、中国共産党による一連の挑発的な行動の最新事例である。シエラ・マドレ号に駐留する兵士たちへの緊急支援物資の供給を妨げる試みが明らかにされた」と国務省は述べている。

さらに、アメリカ国務省は、中国共産党が過去一年間に国際法を繰り返し無視してきたことを指摘している。例えば、5月19日に中国海警がフィリピン兵士を運んでいた船を妨害し、空から投下された物資を不法に奪った事件があった。これらの行為は、フィリピン国民の安全を脅かし、南シナ海での国際法を無視する中国の姿勢を示している。

 

鄭孝祺