景気低迷続く中国では、かつて繁栄した著名な歩行者天国同様、著名な大型商業施設まで、いまでは閑古鳥が鳴いている。
広西省、山東省の大型ショッピングモールの「悲惨過ぎる」現状を伝える動画がネットに拡散され、自分たちの場所と比較して、共感を呼んでいる。
広西省にあるショッピングモールの女性店員は自撮り動画のなかで社長に次のように「弁解」した。
「社長、私たちは一生懸命働いていないわけではありません。ほら見てください。このとおり店の外には客がいません! 店の中は身内しかいません……」
この女性店員の心からの悲痛な叫びはネット上で多くの共感を呼び、「うちの店もそうだ」「経営者だけでなく、店員も辛いんだ」といったコメントが多く寄せられている。
なかには、「今、我々は仕事もないんだ、不安で息もできない。明日食うごはんだって困るのに、モールへ行って金を使う余裕などあるわけないだろう」といった声も。
撮影者によれば、山東省東営市の「最も客足が少ない」というショッピングモール内の様子を捉えた動画をSNSに投稿した。確かに、カメラに映ったのは人影ひとつ見当たらない悲惨な状態だった。あまりにも閑散としたモール内には、すでに空き店舗になった店、シャッターが下ろされた店もずらりと並んでおり、モール全体が「窒息しそうなほどの静けさ」に覆われていた。
山東省青島市のネットユーザーもこのほど、「青島で最も美しく高級」というショッピングモール「嘉年華海信広場」を撮影し、SNSに投稿した。そこにも閑古鳥がなき、客の数より従業員の数の方が多いという、見るに堪えぬ悲惨な現状があった。
投稿者によると、「このモールは築面積14万平方メートル以上で、海のすぐに近くにあり、青島のなかでも最も高級でキレイなショッピングモールのひとつだ」という。
「モールに入ったときから、自分以外の客を誰一人見ていない。店員ばかりで、本当にお客さんいないね」と撮影者もこの悲惨な現状に驚かざるを得ない。
関連記事
閑古鳥鳴く中国の有名な歩行者天国の悲惨な現状(こちらをクリック)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。