17日午後6時過ぎ、中国四川省自貢市の14階建てのデパート「九鼎百貨ビル」で火災が発生し、数十人が閉じ込められ、16人が死亡した。
火災当時の様子を捉えた動画がSNSで拡散されており、建物全体を包む黒煙が立ちのぼっていた。そこには、ビル内に閉じ込められた多くの人が屋上で救援を待つ姿もあった。
現地市民によると、火災が起きたデパートは、数年前に営業停止になったため、今は一部のフロアで店舗や企業が営業している。ビルの地下はスーパーマーケット、5階はビリヤード店、6階は映画館とカフェ、10階にはダンススタジオがあった。このほか、パソコン修理店やジャン荘もあったという。
中国メディアの取材に応じた生還者の1人によると、火災が発生した午後6時頃、助けを求める声が突然聞こえ、ビルから黒煙が立ちのぼっているのを見て、すぐに同僚とともに屋上に駆け上って避難した。「最終的に自分のほか、約20人が救出された」という。
現地当局によると、出火原因は工事とみられる。
死者数についての発表はあったが、具体的な負傷者数については言及されていない。
中共(中国共産党)当局は災害、大事故や事件が起きるたびに一貫して、被害情報の隠蔽を行っているため、今回の事故による実際の死傷者数や被害状況は、公式発表をはるかに上回る可能性がある。
(火災当時の現場の様子)
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