現在、世界中で薬物の乱用が問題となっており、低年齢化も進んでいる。中国では未成年者の薬物使用が話題となっている。
中国メディア「新黄河」によると、先月、黒竜江省綏化市の中学生(14歳)が自分で手に入れた処方薬を授業中に30錠摂取して昏睡状態に陥り、集中治療室(ICU)で47時間過ごした後、一命をとりとめた。
少年が摂取したのは抗てんかん薬の1つで処方薬でもある「カルバマゼピン」で、同薬は日本では「テグレトール」の商品名で発売されている。
薬を使用する理由について、少年は記者に対し、「薬を飲めば幻覚を見ることができ、リラックスできるから」と明かしている。
少年によると、クラスメイトも皆こっそり使っており、なかには1年以上薬を使用している友達もいるというのだ。
この少年は、以前も効果が似た別の薬を何度か購入して使用したこともあり、薬を購入したのは「利達大薬房」という町のドラッグ・チェーンで「購入時は処方箋の提出や身分証の確認を求められることなく、簡単に手に入った」という。
「利達大薬房」の責任者は今月24日、中国メディアに対し、「いまは調査を行っており、状況が事実であると判明すれば、薬を販売した店を処罰する」と答えている。
本来「カルバマゼピン」は厳しい管理を求められる処方薬であり、12~15歳の青少年の場合は、1日10錠以上の使用が禁じられている。
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