米下院最高総務責任者キャサリン・スペンダー氏が7月30日に、下院内全ての電子機器からTikTokおよびその中国親会社であるバイトダンスが所有する製品を削除・禁止すると声明を発表した。措置は2024年8月15日から実施される。「ザ・ヒル」紙がスペンダー氏がスタッフに送ったメモの内容を引用して伝えた。
この決定は、米国司法省がTikTokが国家安全保障に脅威をもたらすとの証拠を提供した後に行われたものである。禁止対象のプラットフォームのリストには、TikTok、Capcut、Hypic、Lark、Lemon8などが含まれている。
米司法省は、TikTokが多数の米国ユーザーから機密情報を収集していると指摘。その中には銃規制、中絶、宗教といった社会的問題に対するユーザーの見解も含まれている。
政府弁護士らはワシントンの連邦控訴裁判所に提出した文書の中で、TikTokは中国の親会社バイトダンスの指示でデリケートな話題に関する米国ユーザーの見解に関するデータを収集し、コンテンツを検閲していると述べた。
司法省が提出した文書によると、TikTok従業員は制限された米国のユーザーデータを中国のバイトダンスエンジニアに大量に直接送信していた。
さらに、TikTokの従業員が制限された米国ユーザーデータを中国にある親会社・バイトダンスのエンジニアに直接大量に送信していることも明らかにされている。
2022年12月にスペンダー氏が下院スタッフに対し、院内のデバイスでのTikTokダウンロードを禁止し、既にダウンロードされたアプリを削除するよう命じていた。セキュリティオフィスは、このプラットフォームが多くのセキュリティリスクを持つため、使用者にとって非常に高いリスクであると評価している。
最新の通知は、以前の措置をさらに進めるもので、管理されているすべてのデバイスからバイトダンスの製品をブロックし、削除するとしている。この措置により、バイトダンスのアプリがインストールされている場合は、それらを削除するために連絡が入るとこになる。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。