社会問題 容疑者はクビになった警備員

中国でまたも社会報復事件 工場敷地内で暴走車が関係者を次々とはね 8人負傷か

2024/08/14 更新: 2024/08/14

中国広東省中山市の工場敷地内で13日正午、暴走車が工場関係者らを次々とはねる事件が発生した。

事件直後の現場の様子を捉えた動画のなかには、地面のあちこちに負傷者が倒れており、なかには血まみれの人もいた。

現地当局によると、この事件で8人が負傷し、容疑者の陳(男、29歳)を拘束している。

しかし、中国共産党当局は、災害や社会報復など社会の不安を引き起こしかねない事故や事件が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行い、過少報告する傾向があるため、今回の事件による実際の死傷者数も、公式発表をはるか上回る可能性がある。

事件の動機について、目撃者でもある工場関係者は中国メディアの取材に対して「容疑者は今月初めに解雇された警備員であり、補償金が支払われないため、報復のために工場で暴れた」と語った。

「解雇理由は出勤していないのにタイムカードを切っていたためであり、解雇を巡って会社(百得廚衛設備公司)との間の交渉が上手くいかないため、車を運転して人をひき、身柄を抑えられるまで立て続けに8人をはねた」という。

この関係者は中国メディアに取材を受ける前、事件関連情報をSNSに投稿していたが、「関連投稿の削除を会社役人から命じられた」と明かした。

いまや中国経済は回復するどころか衰退の一途をたどり、人々の期待はやがては絶望に変わった。近年、中国各地で様々な凶悪事件、一家惨殺事件、無差別殺人事件、社会報復事件、自殺が頻発しており、この由々しき事態に、SNS上では「なぜ中国はこんな国になってしまったのか」「中国共産党が統治する中国はもはや人間が住む場所ではなく地獄と化した」といった嘆きの声も少なくない。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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