中国国内の多くの地域で最近、突然の「原因不明の肺炎」のための緊急訓練を実施している。
国家疾病予防管理局からの通知を受け、衛生当局は今年5月から「原因不明の肺炎」に関する緊急演習を次々と開催している。
参加者は全身防護服を着用し、現場はまるでパンデミック時代に戻ったかのような光景で、多くの病院でも、院内での集団感染を想定した演習が行われているという。
直近の2年間、防疫対策訓練は「突発性急性感染症」を対象にしていたが、今年は各地で大規模な「原因不明の肺炎」の対策訓練が行われている。
陝西省宝鶏市では8月13日、医療機関は原因不明の肺炎の疑いのある患者を診察した後、処置過程の演習を行った。
北京市石景山区では、「最近、ある家庭で2人が次々にインフルエンザのような症状を示し、3日間自分で薬を服用しても効果がなかった。専門家の診察を経て、集団での原因不明の肺炎と報告され、その後の緊急処置をした」というシナリオを基に、その全過程の演習を実施した。
雲南省騰衝市では6月27日、海外からの輸入による原因不明の肺炎集団感染の処置に関する緊急演習を行った。「海外から持ち込まれた原因不明の肺炎症例が地元で集団感染を引き起こした」というシナリオをシミュレーションしていた。
ネットではこれらの緊急演習に対し「これは何を示唆しているのか?」「また始まるのか?」「彼らは何をしようとしているのか?」などの疑問の声が上がっている。
最近、中国当局は、7月の広東省の新規コロナウイルス感染者数が6月に比べて約1万人増加したと発表した。
南大都市報などの中国本土メディアが8月15日に報道したところによると、新型コロナウイルスについて、広東省第二人民病院の顏文森医師は「外来患者は主に若者で、喉の痛みや発熱、筋肉痛などの症状が多く、散発的に間をおいて発生している」と指摘している。
また国立感染症臨床研究センター所長で深セン第三人民医院院長の盧紅州氏は、インタビューで、夏でも感染率が高く、人の移動や集まりの増加が影響する可能性があると語った。
科学雑誌「CELL」に掲載された最新の研究は、新型コロナウイルス感染の後、組織修復の遅れ、他の感染症に抵抗する能力の低下、慢性炎症、後遺症の長期化などの多くの症状が、まさに免疫系に「トラウマ」的な打撃を受けているためであると指摘した。
世界から情報隠蔽が指摘される中国共産党も、最近発表した初の「中国人群免疫力數據藍皮書(中国人口免疫データブルーブック)」で、中国の健康な人のうち、50%以上の人の免疫力は軽度だが低く、人口のほとんどの人の免疫力が「健康」とされるレベル以下の状態にあると述べた。
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