先日のパリ五輪で金メダルを獲得した中国の高飛び込みの全紅嬋選手(17歳)。広東省の農村部出身の彼女は、いつもインタビューの際に「飾らず素朴な受け答え」をしているため、インタビューでの受け答えは中国SNSで多く拡散されている。
しかし、最近、インタビューではない、別の動画が話題になっている。
全選手は21日、母親に米アップル社の携帯電話「iPhone15ProMax」をプレゼントするために地元の店で購入。その姿は、店が翌日ネットに公開し、SNSで物議を醸した。
関連トピックスは中国SNSでトレンド入りし、「親孝行な子ね~」の称賛の声が上がるなか、一部のナショナリズムに燃える小粉紅から「なぜファーウェイなどの国産ブランドを支持しないのか」、「全紅嬋は愛国者ではない」のレッテルを貼られてしまったのだ。
この高まる「非愛国」のバッシングの波を受け、「どこの携帯を買おうが本人の自由だろうが」と反発の声も少なくない。
なかには中国の病院内の画像を添えて、「中国人は病院に入れば素直になる。病院にある高級機器はほとんど外国製だ。その頃に及んでも、愛国者だから使わないという人がいるだろうか? 体が一番正直だ」と皮肉る投稿も少なくない。
全紅嬋選手は最近のインタビューで、「社会からの注目と世論が自分にとってプレッシャーになっている」ことを明かし、「そーっとしておいてほしい」と率直に話している。
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