最近、中国新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠で洪水が発生し、多くの人々の関心を集めている。
この珍しい気象現象は、「融雪と激しい雨」が原因であると当局は述べている。
ソーシャルメディアに投稿されたいくつかの動画には、洪水で水没した道路を車がボートのように進む姿や、多数の車がエンジン故障で立ち往生している様子が映し出されている。
これらの動画はインターネット上で大きな反響を呼び、ユーザーからは「タクラマカン砂漠で洪水なんて、信じられない」
「異常な気候だ。砂漠で洪水が発生しているのに、海岸地域では1か月も雨が降っていない」
「雨は必要なところには降らず、不要なところには激しく降るのか」
「驚きだ、こんなに多くの水がどこから来たのか?」
といった驚きや疑問の声が上がっている。
タクラマカン砂漠は、中国のタリム盆地に位置する国内最大かつ世界で二番目に大きな流砂の砂漠である。その広さは33万平方キロメートルに及び、温暖な乾燥気候を持ち、年間の平均降水量は100ミリメートル以下、最低で4〜5ミリメートルである。しかし、平均蒸発量は2500〜3400ミリメートルと非常に高い。
最近、タクラマカン砂漠では洪水が何度か発生している。2021年7月には、砂漠内の中国石化西北油田の玉奇地区が洪水に見舞われ、300平方キロメートル以上が水没し、多くの油田の道路が破壊された。
2022年の夏には、タリム川とその支流の21河川が警戒水位を超える洪水に見舞われた。タリム川の洪水は80日間続き、9月22日にようやく沈静化した。
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