社会問題 しくじったか? まるで「世界の終わり」のような光景

【動画あり】猛暑の城、中国重慶で人工降雨、失敗して大災害に

2024/09/05 更新: 2024/09/06

今月2日、猛暑の城「重慶市」では、気温を下げようと、人工降雨を施した。

しかし、結果的に「気温はあまり下がらなかった」どころか、思わぬ「突風」による災害まで引き起こした。現地市民いわく「町は世界の終わりのような光景が広がっている」

人工降雨の後、市内の20の地域の70の気象観測所で風力階級8(木の枝が折れ、立っているのが困難になる)以上の強い風を観測し、最大瞬間風速34.4メートル(時速123.84キロメートル)だ。

 

 

突風により、町の多くの木が根こそぎなぎ倒され、大量の屋外看板を吹き飛ばした。大量の車両が落下物の下敷きになり、ガソリンスタンドまで破壊されたという。

 

 

なかには自宅の窓が風に飛ばされる被害も出ている。

自宅の窓が「風で吹っ飛ぶ」一部始終をカメラに捉えてネットに投稿した住民の女性は「人工降雨に感謝します。この家がおから工事(手抜き工事)だったことに早く気づかせてくれた」と泣く泣く話した。

女性の自宅は高層マンションの16階だ。女性は、中国メディアの取材に応じ、「吹っ飛んだ窓は3年前につけたもので、品質が良くなかった。突風に飛ばされた後、販売業者から4千元(約8万円)弁償を得た」と明かしている。

 

 

人工降雨の翌日、重慶市の3日の最高気温は依然として42度だ。

「雨が降らなければ降らないで死ぬほど暑いし、雨が降ったら降ったで、今度は死ぬほど蒸し暑い」と、重慶市民の熱さとの闘いはまだまだ続きそうだ。

 

重慶の街中のスクリーン(NTD新唐人テレビより)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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