中国では1日から(7日まで)「10・1 連休」に伴う大型連休が始まった。
しかし、今年は連休開始前から国内線航空券の価格が急落しており、「半額以下」どころか、90%引きの路線も出てきている。
この事態をうけ、値下げ前の料金ですでにチケットを購入してしまった一部の市民は「大損した!」と大騒ぎしている。しかし、「差額を返金しろ!」「高く買っちゃったチケットをキャンセルにして安い値段で買い直す」といった要求は航空会社から一切相手にされていないのが現状だ。
一方、どんなに値下げになっても、「自分には関係ない、だって旅行するだけの余裕がないのだから」と嘆く声も少なくない。
運賃急落の理由について、業界関係者を取材した複数の中国メディアによれば、「航空会社が便数を増やし、供給が需要を上回ってしまったがために、連休が始まるというのにまだ多くの座席が売れ残ったので、販売促進のための価格調整を続けている」ということだ。
しかし、このような「運賃急落」はなにも今回が初めてではない。今年の「中秋の名月(十五夜、中秋節、9月17日)」に伴う小型連休、「メーデー(5月1日)」の大型連休、昨年の「10・1 連休」の大型連休の際でも、同様の事態が起きていた。
例えば今年の「中秋の名月」に伴う小型連休期間内、一部の航空運賃は高速鉄道の運賃よりも安かったという。
中国最大手のオンライン旅行会社「Ctrip(携程旅行)」のマーケットインサイトプラットフォーム「FlightAI」のデータによると、今年の「中秋の名月」に伴う小型連休中の国内線片道航空券(税込)の平均価格は約770元(約1万6千円)と、昨年と比べて約25%も下落していた。
また、中国の航空券予約アプリ「航班管家」のデータによれば、9月10日時点の「10・1 連休」期間中、中国国内線航空チケット(エコノミークラス)の価格は、前年同期と比べ、21%も下落しているという。
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