先月28日午後、中国上海市にある公園(復興公園)で激しい官民対立の事件が起き、「打倒共産党」のスローガンが叫ばれていたことが華人圏のSNSで拡散されている。
きっかけは、公園で演説をしていた市民の平板さんを複数の警察が逮捕し、連行しようとしたことだ。
この事態に、周囲にいた約100人の市民は警察の前に立ちはだかり、パトカーを取り囲んだ。市民たちは一度、パトカーに載せられていた平坂さんを車内から引っ張り出した。すると、警察は再度彼を車内に押し込んだが、民衆はまた彼を引きずり下ろした。
最終的に平坂さんはパトカーの車内でコントロールされることになり、数十人の民衆が車を取り囲んで発車できないよう、立ちはだかったという。身動きできない警察側は支援を呼び、警察側の人がその体で壁を作り、パトカーが通れる道を確保し、そうしてようやく現場から去ることが出来たという。
パトカーは「命からがら」現場から脱出できたが、車に乗らずに現場に残った警察が、民衆の攻撃対象となった。 80歳代の高齢者2人が、警察官を罵倒しながらどこまでも後をついていき、手に持つビンで警察官を差しながら「打倒共産党!」と声高に叫んでいた。
このような「官民対立」は約30分ほど続いたと、事件を知る情報筋はエポックタイムズに明かした。
(現場の様子)
激化する官民対立
中国共産党統治下の中国では、官・民間の対立はかつてないほどまでに激化している。とりわけ、民間人がついに怒りを爆発させ、警察や公安関係者に立ち向かい、反撃するケースが後を絶たない。
もちろん、暴力は肯定できないが、「警察や公安に立ち向かい、そして襲いかかる市民を英雄視する」風潮があるもの事実である。
それも無理はない。現在、中国における警察や公安は、もはや正義の味方とは程遠く、専制政権下で人民を弾圧する手先に成り下がっており、民間から最も恨まれる対象になっているからだ。
もちろん、なかには善良な公安も一部にいるだろうが、全体としては、中国の警察や公安は「制服を着た暴力団」にも等しい、悪の集団になっているのだ。
下に載せた動画のなかに、幼児を抱いた女性を投げ倒す「公安」が映っている。幼児は投げ出され、コンクリート地面に頭を打ち付けている。公安による、とんでもない犯罪行為である。
(幼児を抱いた女性を、路上に倒す中国の公安。幼児は投げ出され、コンクリート地面に頭を打ち付けた。公安による、とんでもない犯罪行為である)
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