非移民の中国人留学生 ミシガン州で違法投票した罪で起訴

2024/11/05 更新: 2024/11/05

ミシガン州当局は、10月27日にアナーバーの期日前投票所で違法投票を行ったとして、米国籍を持たない中国人留学生を起訴した。

ミシガン州務長官(州国務長官)ジョセリン・ベンソン(Jocelyn Benson)氏とウォシュテノー郡検事イーライ・サビット(Eli Savit)氏は、10月30日「選挙に登録して投票できるのは米国市民だけだ。登録用紙や投票申請書に自分の市民権について嘘を書くことは違法だ。このような行為は重罪だ」と連名で発表した。

今回の捜査は、ある書記官が違法投票について、当局に通報して始まった。この中国人留学生は「無許可の選挙人による投票未遂」1件と、「有権者登録を確保する目的での虚偽宣誓」による偽証罪1件で起訴された。

共同声明によれば、非市民の投票は 「極めて極めて稀で特異な出来事 」であるという。

声明では以下のように述べている。

「複数の州や全国的な調査でも、多数の外国人が選挙人登録をしている証拠は見つかっていない。外国人が実際に投票することは、さらにまれなことだ。このような事態が発生した場合、私たちは極めて深刻に受け止める。ミシガン州の選挙は安全であり、ミシガン州と地方の選挙当局は慎重に法律に従っている」という。

州当局は、投票記録は公開されており、外国人による不正投票の試みは摘発され、不正投票者は訴追されると述べた。

ベンソン事務所は、ミシガン大学の学生である中国籍の被告をエポックタイムズと共に確認した。

この19歳の中国人留学生は、10月27日に有権者登録をしていた。彼は、学生証やその他の書類を使ってアナーバーに居住していることを証明した。また、米国市民であることを証明する文書にも署名していたという。

ベンソン事務所によると、この学生は、後に市役所事務局に連絡し、違法投票の撤回を試みたという。彼の投票は、すでに集計機で処理されていた。

デトロイト・ニュースは、投票集計機は投票した個人を追跡できないため、一度投じられた違法票は撤回できないと報じた。

ミシガン州のダナ・ネッセル(Dana Nessel)司法長官も、サビット郡検事の事務所とは別に、この件に関する調査を開始した。

ミシガン州が期日前投票を実施するのは今年が初めて。2022年の州憲法改正により、ミシガン州の有権者は主要選挙の最低9日前から直接投票できるようになった。

ジョン・ムーレナー下院議員(共和党、ミシガン州選出)は、ベンソン氏に対し、「来週中に同様の不正選挙の再発を防止する 」計画を発表し、「中国共産党の干渉から選挙を守る 」よう求めた。

また「ミシガン大学は、我々の法律に違反したこの学生を退学させるべきであり、州の指導者たちは、中国共産党が我々の州に影響を与えようとしていることに対して、真剣に対処する必要がある」とムーレナー下院議員は付け加えてた。

ニューヨークを拠点とするエポックタイムズ記者。
Eva Fu
エポックタイムズのライター。ニューヨークを拠点に、米国政治、米中関係、信教の自由、人権問題について執筆を行う。
関連特集: アメリカ政治