2025年2月24日、外国為替市場で円高ドル安が進行し、円相場が一時1ドル=148円台をつけた。これは昨年12月3日以来、約2か月半ぶりの円高水準となる。
24日のアジア外国為替市場で円が対ドルで買われ、午前9時半ごろに1ドル=148円85銭を記録した。この動きに先立ち、21日のニューヨーク外国為替市場でも円相場が上昇し、一時1ドル=148円93銭をつけていた。
円高の背景には、米国の経済指標の悪化が挙げられる。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げの観測が広がった。また、日本の2024年10~12月期のGDP速報値が市場予想を上回ったことも、日米の金利差縮小への期待を高め、円高ドル安傾向を後押ししたとみられる。
なお、24日は日本が休場であったため、国内市場の反応は25日以降に注目が集まる。
円高が進行すると、輸出企業の収益に影響を与える可能性がある一方、輸入品の価格低下や海外旅行の費用減少などのメリットもある。中長期的な為替動向については、日米の金融政策や経済指標の推移を注視する必要がある。
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