中国の教育部は3月2日、「中国共産党に対する絶対的な忠誠」を誓う声明を発表した。
国民の不満を抑え込むことがますます困難になってきているなか、中国共産党(中共)当局は、国民への洗脳教育を強化し、洗脳によってその反政府感情の抑制を図っている。

中共は執政以来、共産主義の理論を国民に教え込むべく、幼稚園から「政治思想教育」をはじめている。
いまや大学のすべての科目に、「政治思想」をカリキュラムに組み込み、「習思想」の学習を義務付けた。
なお「習思想(習近平思想)」とは、自らを毛沢東と同列に望み、習近平が打ち出した政治思想の通称で、党や国の指導思想として、中国の憲法にも盛り込まれている。
現在の教育実態について、江蘇省の大学で教鞭をとる呂さん(女性)は、NTD新唐人テレビの取材に対し、次のように指摘する。
「大学は、学生を洗脳するために、よく学外からいわゆるマルクス・レーニン主義の研究専門家を呼びつけて、学生にその講義を聴かせている。講義を受けないと減点される。このほか、中共を賛美する歌を盛り込んだ文化的イベントなどを通じて、学生に洗脳しようとしているが、こういうのに反感を覚える学生が実に多い」
渡米前は中国で中学校の教師をしていた李さんは、「中共は、教科書に載るはずの本物の歴史を改ざんし、中共の偉大さと正義を宣伝する内容にかえた。また、英雄とその物語をでっち上げて、洗脳を学生に施している」と糾弾した。

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