大阪万博会場でメタンガス検知 引火なら爆発の危険性も

2025/04/07 更新: 2025/04/08

日本国際博覧会協会は7日までに、大阪市の大阪・関西万博会場内で基準値を超えたメタンガスを検知したと発表した。引火すると、爆発する恐れがあるという。

会場では、開幕前のリハーサルにあたる「テストラン」が行われて、来場者がいた。

検知した場所は、夢洲の会場西側「グリーンワールド工区」にある屋外電気設備の地下ピットで、労働安全衛生規則で定められた基準値1.5vol%を上回り、爆発下限界の5vol%に達する濃度が確認された。

これを受け、人の立ち入りを制限し、電気設備地下ピットの蓋を開放して自然換気を実施。​ガス濃度が基準値以下に低下したことが確認されると、規制を解除した。

万博会場は埋め立て地に位置し、一部エリアでは過去にメタンガスの発生が確認されている。​昨年3月には、工事中の火花がメタンガスに引火し、爆発火災が発生した事例もある。​これを受け、換気設備やガス検知器の設置、マンホールの蓋の改良などの対策が講じられている。

今後は、モニタリングの頻度を高め、換気を強化するために蓋を常時開放するなどの対策を講じ、来場者の安全を確保していく方針だ。

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