トランプ氏 以前習近平に警告「台湾侵攻なら北京爆撃」

2025/07/11 更新: 2025/07/11

最近流出したある音声録音によると、中国共産党(中共)の党首である習近平を「良き友人」と呼んできたトランプ大統領は、実際の会談の中で率直に習近平に警告していたことが分かった。「もしあなたが台湾に侵攻するなら、私は北京を爆撃する」と発言したとされている。

『ニュースウィーク』が7月9日に報じたところによると、トランプ氏が昨年の大統領選に向けた非公開の資金集めのイベントで発言し、録音されていたことが明らかになった。この録音の中で、トランプ氏は自身と習近平、ロシアのプーチン大統領とのやり取りについて語っており、その音声はCNNによって公開されている。

トランプ氏は録音の中で次のように語っている。
「私はプーチンに言った。『もしウクライナに侵攻したら、私はモスクワを跡形もなく爆撃する。他に選択肢はない……』すると、彼は『信じられない』と言った。でも、彼は10%は信じていた」

さらにトランプ氏は、習近平に対しても同様の発言をしたと述べた。
「私は中国の習近平主席と通話した。同じことを言いた。『もしあなたが台湾に侵攻したら、私は北京を跡形もなく爆撃する』と。彼は私のことを狂っていると思ったようだ」

習近平の驚いた反応について、トランプ氏はさらに次のように話している。
「彼は言った。『北京?あなたは本当に北京を爆撃するのか?』私は答えた。『他に選択肢はない。私たちは北京を爆撃する』彼は私を信じていなかったかもしれないが、10%は信じていた。10%で十分だ。実際には5%でも効果がある。彼は私を狂っていると思ったようだが、それは私たちの間にこれまで問題がなかったからだろう」

こうした背景を踏まえると、最近トランプ氏がB-2ステルス爆撃機を出動させ、14トンのバンカーバスターでイランの核施設3カ所を攻撃するよう命じたことは、彼の発言にさらなる重みを与えるものだといえる。

この録音の中での発言は、非公開のイベントにおいて裕福な寄付者たちに対してトランプ氏が見せた、より強気な一面を示しているものだ。

トランプ氏はそのイベントで次のようにも語った。
「私が最初にやることは、どんな抗議をする学生でも、この国から追い出すことだ」

また、トランプ氏は大学のキャンパスにおける親パレスチナのデモ活動を取り締まると誓った。「あの人たちは大きな間違いを犯した。彼らをこの国から追い出せば、それが抑止になると思う」と述べている。

この発言に関して、トランプ氏はすでに大統領在任中からこの方針を実行してきた。

さらに、別の資金集めの会合では、共和党が常に不利な立場に置かれていると指摘し、その理由として「福祉を受けている人々は必ず民主党に投票する」ことを挙げている。また、出席者たちに対して自らの選挙活動へのさらなる寄付を呼びかけた。

 

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