中国 「販売店側の保管環境のせい」と開き直る企業 食品安全への不信感が拡大

中国でまた? 子供に人気の栄養ドリンクにウジ虫混入 

2025/07/19 更新: 2025/07/19

そう、「また」である。中国ではこれまで、ネズミの死骸から金属針まで、数えきれないほどの異物混入事件が発覚した。もはや国民も少々の混入では驚かなくなったが、それでも騒がれるのは、同じような事件が繰り返され、「またか?」と呆れるしかない現実があるからだ。

7月4日、中国雲南省曲靖(きょくせい)市のスーパーマーケットで、地元住民が大手飲料メーカー「ワハハ(娃哈哈)」のミルクドリンクを購入したところ、家で開封したすべてのボトルに生きたウジ虫が混入していた。

驚いた住民が商品を持ち込み、販売店やメーカー担当者とともに店頭で再び開封した結果、そこでも同様に虫が確認された。

ワハハは今年5月にも純水商品の不良や下請け製造に関する問題で批判を受けたばかりだ。度重なる品質トラブルに消費者の不信は募り、今回の事件はSNS上で瞬く間に広がった。

メーカー側は「製造工程には問題はない。販売店の保管環境が原因」と責任を否定したが、「密封した製品に虫が入るのか」との疑念は収まらず、食品安全に対する根本的な不信感が噴出した。

なお、報道によれば、問題発覚後、消費者とメーカーはすでに和解に至った。しかし、ネット上では「和解すれば済む話ではない」「原因究明と公表を」との声が続いている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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