中国 現地当局も「違法徴収」と認定

通るだけで6千円? 中国の観光地に「強盗」批判殺到

2025/07/29 更新: 2025/07/29

険しい断崖に広がる荘厳な石窟群は、馬蹄寺(ばていじ、中国甘粛省)だ。

その門前道路を通過するだけで、一人300元(約6千円)の「通行料」を徴収していたとして、SNS上で非難が殺到した。この金額には入場料は含まれず、あくまで「通過のみ」に課されたものだった。

観光地側は、県道208号線と地方道334号線に徴収ポイントを設け、通行する観光客から一律料金を徴収し、実際に支払っても観光地には入れず、中に入るには別途約1800円の入場料が必要で、ネット上では「これはもはや強盗だ」と怒りの声が相次いだ。

世論の高まりを受け、現地当局も「不適切かつ違法な徴収」と認め、観光地側に是正を指示した。しかし、「違法と認めるなら金を返すべきだ」との批判は収まらない。

国家4A級(最高ランクの5Aに次ぐ)の歴史ある観光地で起きた今回の騒動に、SNSでは「甘粛行きはキャンセルした」との投稿も。「観光で地方を活性化」と掲げてきた中国だが、信頼を損なう徴収体制では、その未来も揺らぎかねない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国